株式会社　津幡石油        (tsubata sekiyu)

日本のアイデンティティ

この結末は一般大衆的な目線で言えば、反社会的な組織に見える日本相撲協会の勝利で終わっていくのでしょうか。横綱の暴行事件に端を発した一連の騒動は貴乃花親方の全面撤退宣言で潮目が変わりました。まだまだ日本の社会制度の改革は遠い彼方にあることを多くの国民が理解したことでしょう。今までも正しい事と正義は必ずしも同一ではないことを知りながら黙して語ってこなかった世間ですが、若い世代が「新しい秩序」の構築を叫び出しながら「鉄の天井」をこじ開けようとして苦しんでいる様子を遠巻きで見つめる時代は終わらなければいけないのです。皆が同じ思考停止状態で生きていられることに喜びと安堵を感じている間は、日本の社会インフラの足取りはおぼつかないまま東京五輪を迎えることになってしまいます。規制制度の改革を特区で実施してからなんていう緩い話では欧米と東南アジアに後れを取るだけです。冒頭に相撲協会のことを反社会的組織としたのは、透明性に欠ける協会の前近代的な体質が実は日本人のアイデンディティ（identity：今のままの自分でいいと思うこと）そのもなのだということを表現したに過ぎません。改革の舵取りを政治や官僚、自治体に委ねている割に意に沿わないと反発する悪しき民族性は変えられないのでしょうか。貴乃花 謝罪https://www.youtube.com/watch?v=r2Q6eTIbiKA