池袋暴走事故 元官僚は叙勲されていた
交差点の真ん中で2人の母子を轢き殺して10人に重軽傷を負わせた池袋暴走事件。今日になっても事故を起こした元通産官僚の飯塚幸三（87）は警視庁から逮捕されていない。通常の交通事故で人が轢かれて死亡した場合は道路交通法違反の容疑で現行犯逮捕となるのが我々日本人の常識である。その常識が通用しないのはどういう訳か。被疑者も骨折して入院中だとする報道からみれば、回復次第逮捕されるものと思うが、しっくりこないのはマスコミの対応だ。飯塚幸三は通商産業省の官僚として工業技術院長まで勤めて退官した後、国際計測連合会長、ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム会長、日本計量振興協会会長、計測自動制御学会会長、クボタ常務取締役、平成11年度科学技術会議政策委員会研究評価小委員会委員などを歴任（天下り）した。そして平成27年、飯塚幸三は行政事務功労に対して国から瑞宝重光章を受けたのだが、同時に叙勲された13名中、司法関連と官僚の肩書を持つ人間が7名もいたのである。先ず国交省事務次官、高裁判事2名、地検検事正、検察庁公判部長、内閣情報官、そして参議院法制局長までが斉藤幸三と共に瑞宝重光章叙勲者に名を連ねていた。なるほどこれだけ豪華な経歴を持った面々（それこそ上級国民?）の中に逮捕者が混じるといろいろと都合が悪くなるのだろう。しかし、この選民主義思想が今回の事故報道を煩わせているとするならば問題は根深く闇は暗くて遠い。考えるだけでおぞましい話だが、昭和の功成り名を遂げた権威主義の人間たちに与えられる勲章は悲しくも既に順番が決まっている。事故当初、飯塚幸三を「さん」づけして報道したマスコミは明らかに何かに忖度した。最後に付け加えておくが「日本淘道会」という組織と飯塚幸三がどういう関係なのかをTwitterが話題にしている。暴走事故で死亡の母子遺族。
https://www.youtube.com/watch?v=hFHy1YrfoHg
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